三国志 全巻

私の一押しの名場面は魏と呉が合肥の戦いです。

 

この時、魏の曹操は漢中を攻めており、そこを好機とばかりに呉の孫権が魏へ進軍を開始しました。
兵力差だけで言えば呉の圧勝という状況でした。

 

この呉と対峙することになったのが張遼です。
合肥の太守であった張遼はこの圧倒的戦力差をものともせず呉を撤退させるんです。
この時の張遼の活躍に恐れをなした呉兵が遼来来といって張遼を恐れたといいます。

 

孫権が攻め寄せてくると、まず孫権の先手と魏の軍勢が激突するも、魏はすぐに撤退します。
魏の撤退を見た呉軍はいまこそチャンスとばかり、魏に追い討ちをかけるべく追撃します。
撤退しながら戦う方がはるかに不利なので呉兵が追撃に出たのも無理は無いことだともいえます。
しかし呉は船で川を渡っている最中で全軍がまだ上陸してはいなかったんです。

 

呉の先陣が魏を追撃したことにより、兵力が伸びきってしまい孫権率いる中軍が手薄となってしまうんです。
そこを狙おうと魏の張遼達は伏兵をして潜んでいたのですが、この作戦が大成功してしまいます。
すっかり手薄になってる呉の本陣を襲われますし、先陣は完全に後続と分断されてしまいました。
お互い連携も取れずただただ全滅を待つばかりというほどの被害を受けてしまいました。

 

なんとか孫権は血路を開いて撤退したものの、この敗戦で戦力を大きく失い、また有能な武将を沢山失ってしまい再軍備をしなければならなくなってしまうわけです。
この時の張遼の活躍が無ければ合肥どころか徐州まで侵攻されていたでしょうし、張遼のすごさを周囲に認めさせたこの戦こそ名場面たるべきだと感じます。